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Pythonで画像のカラーヒストグラムを簡単に表示する方法

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画像で赤、緑、青の画素がどのような分布になっているかという「カラーヒストグラム」を見たいことがあります。しかしいざ探すとツールが少ないのです。Pythonならほんの数行で出せます。

PillowとPyplotでとてもお手軽

カラーヒストグラムの原理は単純で、縦横カラーチャンネルの画像を、カラーチャンネル単位でヒストグラム出せばいいのです。画像の読み込みにPillow、ヒストグラムの表示にPyplot、画像データの受け渡しをNumpy配列でやっています。

from PIL import Image
import matplotlib.pyplot as plt
import numpy as np

def color_hist(filename):
    img = np.asarray(Image.open(filename).convert("RGB")).reshape(-1,3)
    plt.hist(img, color=["red", "green", "blue"], histtype="step", bins=128)
    plt.show()

これだけで終わりです。binsの刻みを変えるとヒストグラムの幅を指定することができます(現状は256段階を128個に分割)。具体例を見ていきましょう。

例えば猫ちゃんも



動画編集ソフトでよく見るようなカラーヒストグラムです

いらすとやも



イラスト系は特定の色に山が集中しやすいですね

名画ですら分析可能



モネの睡蓮の池です。シカゴ美術館からダウンロードしました。かなりきれいな分布をしているんですね。

以上です。簡単にカラーヒストグラムを出すことができました。

こしあん