OpenAI DevDayの発表まとめ(2023年11月)
Posted On 2023-11-07
2023/11/6(日本時間2022/11/7の3時から)に発表されたOpenAI DevDayの内容をまとめました
目次
1次ソース
- OpenAI DevDay動画
- 公式情報
GPT-4 Turboのリリース
現地時間の2023/11/6にGPT-4 Turboをリリース
コンテクスト長が128k
- GPT-4-Turboのコンテクスト長は128k
- これまでのGPT-4のコンテクスト長は最大32k、GPT-3.5-Turboは最大16k
よりコントロール可能
GPT-4 Turboだけの話ではなく、既存モデルでも適用される
JSONモード
- 出力を有効なJSONにすることが可能
- “`{ type: “json_object” }“`を追加
- “`gpt-4-vision-preview, gpt-3.5-turbo“`に対応
https://platform.openai.com/docs/guides/text-generation/json-mode
Function Callingの改良
- 今までは1つの入力に対し、1つの関数のみ返されたが、複数の関数を返すことが可能になった
シード指定可能
- リクエストに
“`seed“`パラメータを追加することで、シードの指定が可能になり、再現性をもたせやすくなった - 絶対に再現されるわけではない
https://platform.openai.com/docs/guides/text-generation/reproducible-outputs
よりよい知識
検索プラットフォームのリリース
- RAGがOpenAI上でできるようになり、ファイルに対して対話できるようになった
- Assitant API上で可能
https://platform.openai.com/docs/assistants/tools
知識のアップデート
- GPTの知識を2021年9月→2023年4月にアップデート
マルチモーダルAPIの解放
以下のAPIを新規解放
- DALL・E 3
- GPT-4 Turbo with Vision
- TTSモデル
OSSとしてSpeech to Textモデルの「Whisper V3」をリリース
- https://github.com/openai/whisper
- 今後APIに統合予定
カスタマイズ
ファインチューニング
- GPT3.5-Turbo 16kモデルのファインチューニングをサポート
- 実験的アクセスではあるが、GPT-4のファインチューニングが開始
カスタムモデル
- 独自モデルを作るためのプラットフォームを提供する「Custom Model Program」を公募中
- ただめちゃくちゃ高い。最低2~3百万ドルらしい
レートリミットの解放
- GPT-4のレートリミットを2倍に解放
Enterprise版の強化
- 「Copyright Shield」:著作権の法的リスクを肩代わり
- Adobeとかがやってるやつに近い?
- API、ChatGPT Enterpriseから得られたデータは訓練に使いませんよ宣言
APIの料金の値下げ
- GPT-4、GPT3.5-TurboのAPI料金を値下げ
※OpenAIのサイトから
GPTs
- GPTを使ったラッパーアプリケーションを手軽に作成・共有できるプラットフォーム「GPTs」を発表
- 自然言語ベースでできるノーコードプラットフォーム
- 「GPTs Store」を通じてレベニューシェア可能
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2311/07/news074.html
https://chat.openai.com/gpts/editor
開こうとしたら「You do not currently have access to this feature」と怒られた
※動画から
Assistant API
- Agentを手軽に使えるAPI
- Code Interpreter、Function Callingもできる
- Threadsを通じて履歴を閲覧可能
- PDFなどをアップロードして対話も可能
このようにアプリに対して「パリに行きましょう」というとマップの表示を変えてくれる利用想定
Threads:Agentが内側で何をやっているかを表示
所感
てんこ盛りすぎてやばい。Assitant APIが予想外で、DALLE-3がやや空気感
Shikoan's ML Blogの中の人が運営しているサークル「じゅ~しぃ~すくりぷと」の本のご案内
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